2009年 01月 15日
親指シフト関連のこと |
昨日の夕方、ネット通販で買ったワイヤレスマウスとLANアダプタが届いた。
早速マウスのレシーバーを仕事場で使っているこのデスクトップパソコンに挿したら、「何とか3が何やらできませんでした」というエラーメッセージが出て(「3」だけ覚えている。本当は、ウインドウに記されたエラーメッセージを書き写さなきゃいけなかったのかな)、日本語入力ができなくなった。ウインドウズアップデートのあとなどによくあることなので、キーボードドライバの更新をしようとしたのだが、そのやり方をまちがってからドツボにハマった。OASYSのサポートセンターが営業していない時間だったので独力でやったことがさらに悪い結果を導き、復旧したら朝になっていた。
途中、エッセイのゲラ訂正部分が長くなったためデータで送ることになったのだが、それはノートパソコンでやりとりした。
まあ、でも、悪いことばかりではなかった。OASYSやジャパニスト、親指シフトキーボードのQ&Aを見ているうちに、非常に便利な機能があることを知った。キーボードの配列を親指シフトに変えられる「快速親指シフト」というのを、私はノートとネットブック(モバイル)で使っているのだが、左右の親指シフトキーと空白キーの位置を変更できるというのだ。ノート(バイオ)のほうは今のままでいいのだが、先月買ったネットブック(HPミニ1000)は、無変換キーが「C」のキーにちょっとかさなる左下にあり、そこを私は「親指左/無変換」キーにしていた。それだと、例えば「れ」を入力するときは「親指左/無変換」と「T」を、「も」を入力するときは「親指左/無変換」と「G」を同時に打たなければならないので、親指と人差し指が離れすぎ、しょっちゅう打ちまちがいをしていた。
ところが、無変換キーと変換キーの間にあった空白キーを「親指左/無変換」に変更したら、まあ打ちやすいこと。このキーだけ横長なので、変な感じがするんじゃないかと思ったが、やってみるとぜんぜんオッケーだった。
親指シフトキーボードを使うには、いろいろ面倒な思いをしなければならない。ネットで調べたところ、私が使っているキーボードの後継機種は3万円もする。機能もデザインもほとんど私が使っているものから変わっていない。私が使っているものは1万2000円台だという。使っている人が減ったから、ここまで単価が上がったのか。
私は、同じキーボードを2、3度買い換えてきたのだが、「という」と書いたように、値段を忘れていた。それは、買ったのがずいぶん前だからということもあるが、このキーボードが1万円もするようには見えないからだ。薄いグレーとベージュの中間の色で、20年ほど前に出回っていた業務用ワープロによくあったようなデザインだ。まさに「値段を忘れさせるデザイン」である。次に買うときには3万円出さなきゃならないのだが、買わざるをえない。
それに対して、このデスクトップに最初からついていたブラックのキーボードは、キーを囲むようにした造形やアルミの使い方が凝っているし、さまざまな機能ボタンの配列の仕方も、全体に薄い造りであるところもめちゃめちゃカッコいい。それを「快速親指シフト」にして使ってもいいのだが、そうすると、私がよく使う「行端変更」と「文末」の機能が使えなくなる。「漢字辞書」や「単語登録」は、キーがなくなるだけで、機能は使えるのだが。
原稿の依頼は枚数で言われることが多い。連載などのようにレイアウトが決まっているときや、新聞のように1行に入る文字数に限界のある場合は除き、私は20字詰めで書いている。
先日、12枚の原稿を送ったら、編集者に、先に進行しているほかのページが18字詰めなので、私のページもそうなると言われた。字詰めが変わったことにより、次行にひと文字やふた文字だけこぼれるところが出てきた、とも。
そのとき私は、じゃあ入稿する前に自分で調整します、と、18字のところに「右端設定」し、「行端変更」キーにつづけて「文末」を押して全体を18字詰めにし、推敲した。私は、(この日記のように、適当に書くものは別だが)典型的な「推敲型」なので、進んでは戻り、また進んでは戻り……を繰り返す。そんな書き手にとって、押すだけでカーソルが文末に飛んでくれる「文末」キーはありがたい。
また、せっかく黒に統一されたキーに、親指シフトキー配列に合わせたグレーのシールを貼ると、カッコよさが台無しになってしまう。
……といった話を、口述ですると迷惑がかかるので、ここに書いた。
復旧前、キーボードドライバをアンインストール&インストールしたり、何度も更新したり、OASYSを上書きしようとしたらできなかったので、サイトに記されたやり方に従ってウインドウズビスタでインストールするためいくつかのファイルを削除したり、いっそのことOASYSをアンインストールしてから再度インストールしようとしたがなぜかアンインストールできず、システムの復元もなぜか中断され、あげくに、本体を持ち上げて背後の配線をいじっているときに手が滑ってドンと机の上に落ちたらフッと電源が落ちたりしたが、今、こうして動いている。えらいぞ、パソコン。
ワイヤレスマウスのUSBレシーバーを本体背面に挿しても動くことは動くのだが、ときどき反応しなくなるので、延長コードをこちらにむけてそこに挿している。
おととい(だったかな)読み終えた篠田節子さんの長編は面白かった。その前日読んだ短編集はそれ以上に面白く、
――なんでもっと早く読まなかったんだ。
と思いながら、最後からふたつめの話を読んだら覚えていて、最後の話も、あとがきの最後の一文も鮮明に記憶していた。読んだことを忘れてまた読んでしまったわけだが、特に最初のいくつかの話はめちゃめちゃ楽しめたので、自分の「忘却力」に感謝しておく。
早速マウスのレシーバーを仕事場で使っているこのデスクトップパソコンに挿したら、「何とか3が何やらできませんでした」というエラーメッセージが出て(「3」だけ覚えている。本当は、ウインドウに記されたエラーメッセージを書き写さなきゃいけなかったのかな)、日本語入力ができなくなった。ウインドウズアップデートのあとなどによくあることなので、キーボードドライバの更新をしようとしたのだが、そのやり方をまちがってからドツボにハマった。OASYSのサポートセンターが営業していない時間だったので独力でやったことがさらに悪い結果を導き、復旧したら朝になっていた。
途中、エッセイのゲラ訂正部分が長くなったためデータで送ることになったのだが、それはノートパソコンでやりとりした。
まあ、でも、悪いことばかりではなかった。OASYSやジャパニスト、親指シフトキーボードのQ&Aを見ているうちに、非常に便利な機能があることを知った。キーボードの配列を親指シフトに変えられる「快速親指シフト」というのを、私はノートとネットブック(モバイル)で使っているのだが、左右の親指シフトキーと空白キーの位置を変更できるというのだ。ノート(バイオ)のほうは今のままでいいのだが、先月買ったネットブック(HPミニ1000)は、無変換キーが「C」のキーにちょっとかさなる左下にあり、そこを私は「親指左/無変換」キーにしていた。それだと、例えば「れ」を入力するときは「親指左/無変換」と「T」を、「も」を入力するときは「親指左/無変換」と「G」を同時に打たなければならないので、親指と人差し指が離れすぎ、しょっちゅう打ちまちがいをしていた。
ところが、無変換キーと変換キーの間にあった空白キーを「親指左/無変換」に変更したら、まあ打ちやすいこと。このキーだけ横長なので、変な感じがするんじゃないかと思ったが、やってみるとぜんぜんオッケーだった。
親指シフトキーボードを使うには、いろいろ面倒な思いをしなければならない。ネットで調べたところ、私が使っているキーボードの後継機種は3万円もする。機能もデザインもほとんど私が使っているものから変わっていない。私が使っているものは1万2000円台だという。使っている人が減ったから、ここまで単価が上がったのか。
私は、同じキーボードを2、3度買い換えてきたのだが、「という」と書いたように、値段を忘れていた。それは、買ったのがずいぶん前だからということもあるが、このキーボードが1万円もするようには見えないからだ。薄いグレーとベージュの中間の色で、20年ほど前に出回っていた業務用ワープロによくあったようなデザインだ。まさに「値段を忘れさせるデザイン」である。次に買うときには3万円出さなきゃならないのだが、買わざるをえない。
それに対して、このデスクトップに最初からついていたブラックのキーボードは、キーを囲むようにした造形やアルミの使い方が凝っているし、さまざまな機能ボタンの配列の仕方も、全体に薄い造りであるところもめちゃめちゃカッコいい。それを「快速親指シフト」にして使ってもいいのだが、そうすると、私がよく使う「行端変更」と「文末」の機能が使えなくなる。「漢字辞書」や「単語登録」は、キーがなくなるだけで、機能は使えるのだが。
原稿の依頼は枚数で言われることが多い。連載などのようにレイアウトが決まっているときや、新聞のように1行に入る文字数に限界のある場合は除き、私は20字詰めで書いている。
先日、12枚の原稿を送ったら、編集者に、先に進行しているほかのページが18字詰めなので、私のページもそうなると言われた。字詰めが変わったことにより、次行にひと文字やふた文字だけこぼれるところが出てきた、とも。
そのとき私は、じゃあ入稿する前に自分で調整します、と、18字のところに「右端設定」し、「行端変更」キーにつづけて「文末」を押して全体を18字詰めにし、推敲した。私は、(この日記のように、適当に書くものは別だが)典型的な「推敲型」なので、進んでは戻り、また進んでは戻り……を繰り返す。そんな書き手にとって、押すだけでカーソルが文末に飛んでくれる「文末」キーはありがたい。
また、せっかく黒に統一されたキーに、親指シフトキー配列に合わせたグレーのシールを貼ると、カッコよさが台無しになってしまう。
……といった話を、口述ですると迷惑がかかるので、ここに書いた。
復旧前、キーボードドライバをアンインストール&インストールしたり、何度も更新したり、OASYSを上書きしようとしたらできなかったので、サイトに記されたやり方に従ってウインドウズビスタでインストールするためいくつかのファイルを削除したり、いっそのことOASYSをアンインストールしてから再度インストールしようとしたがなぜかアンインストールできず、システムの復元もなぜか中断され、あげくに、本体を持ち上げて背後の配線をいじっているときに手が滑ってドンと机の上に落ちたらフッと電源が落ちたりしたが、今、こうして動いている。えらいぞ、パソコン。
ワイヤレスマウスのUSBレシーバーを本体背面に挿しても動くことは動くのだが、ときどき反応しなくなるので、延長コードをこちらにむけてそこに挿している。
おととい(だったかな)読み終えた篠田節子さんの長編は面白かった。その前日読んだ短編集はそれ以上に面白く、
――なんでもっと早く読まなかったんだ。
と思いながら、最後からふたつめの話を読んだら覚えていて、最後の話も、あとがきの最後の一文も鮮明に記憶していた。読んだことを忘れてまた読んでしまったわけだが、特に最初のいくつかの話はめちゃめちゃ楽しめたので、自分の「忘却力」に感謝しておく。
by akihiro_shimada
| 2009-01-15 18:20
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