2011年 12月 09日
すっかりご無沙汰を |
このブログを書くのはほぼ7カ月ぶりになる。
春ごろから日常雑記的なことはツイッターでつぶやくようになり、140字しか入らないという短さもまたちょうどいいので、わざわざログインしてこれを書くのが面倒になってしまった。
しかも、「ネット競馬」で毎週土曜日に更新されるコラム「熱視点」が夏から始まり、もともとやっていた「週刊競馬ブック」の隔週連載エッセイ「競馬ことのは」と合わせると2週間に3度も日記的なものを書くようになったので、余計にこっちには手が回らなくなった。というか、忘れていた。
私は、もともと言いたいことがそんなに多いほうではないので、これからもこのブログは思い出したときにちょろっと書く、という感じになると思う。
また、ウェブ上のやりとりとしては匿名性を排除できる「フェイスブック」を、今秋の高校の同窓会の当番期となった旧友たちとの連絡などを含めてチェックするようになったので、ますますブログとの距離が遠のいてしまった。
さっき「言いたいことが多いほうではない」と書いたばかりだが、繰り返し言いたいことはいくつかある。繰り返すつもりはなくても、気がついたら同じことを言っている、という得意の「再放送劇場」になったりするかもしれない。
ということで、繰り返しそうなことを、いくつか。
あまり気持ちのよくない文章もあるので、ほんわかしたエッセイ的なものを期待している方は、この先を読まないでほしい。
(1)東日本大震災、原発事故について
私が何度か東北の被災地に行き、人々と話して感じたのは、多くの被災者が「傷にふれないでほしい」とは思わず、「大切なものを失った被災地の現状をきちんと知って、もっと関心を持ってほしい」と思っている、ということだ。
私のような仕事をしている人間にとって、今は、被災地や被災者(そして私の場合は被災馬をはじめとする被災動物も)のことを伝えるのは、すべてに優先させなければならないのかもしれない。
と、いつも思っているのだが、それをつづけるためには、まず自分がある程度余裕を持って食っていけるようにしなければならない(私の場合はたくさん書かなければならない)ので、被災地から足が遠のく時期もある。そのジレンマをずっと感じている。
放射能に関しても、胸を張れる定見を持てずにいる。だから、今後書くことにブレが生じるかもしれないが、とりあえずは自分の感覚に正直に、「自分はこれまでどおり線量が高いところにも取材に行く。放射能から逃げる人を肯定も否定もしないが、福島の物産展開催を阻止するような人間たちには疑問を投げかける」というスタンスで行きたい。
(2)選挙運動について
選挙カーで拡声器を使って公道で候補者の名を連呼していいのは基本的に候補者本人だけにしてもらいたい。あるいは2親等以内の家族まで、とするとか。
私は、主義主張を叫ぶのが悪いと言うつもりはない。ただ、候補者とは血のつながりのないオバチャンが、仕事中や授業中の人たちがたくさんいるなか、候補者の名を連呼しながらウロウロするのは、大人の良識としてやめてもらいたいと思っている。
駅前などのもともと騒がしいところで、決められた時間に街頭演説をするのはいいと思うし、実際、私も立ち止まって聴くこともある。
(3)被告と被告人について
刑事訴訟との「被告人」をマスコミで「○○被告」とし、起訴される前の「被疑者」を「○○容疑者」としているのを、司直が使っている言葉と同じに改めるべきだと思っている。
現状のままだと(特に日本は起訴された場合、有罪率が高いので)、民事訴訟の「被告」が、刑事訴訟の「被告人」、あるいは被告人がやがてそうみなされる「犯罪者」のようなものだという認識を広く与えてしまう。
メチャメチャな理屈で人を民事で訴えて「被告」にする者もいるのだから。
(4)ネット論客について
私は他人を批判する人が悪いと言うつもりはない。他人の批判、誹謗・中傷を「匿名」でやる「男」を嫌っているだけだ。繰り返す。私は安全なところに身を隠して「匿名」で批判精神にあふれた論客を気どる「男」を軽蔑している。
女性が身を守るため、正体を隠して意見を言うのはいいと思う。
であるから、職場の人間たちや家族、友人(ネット上ではなく現実での)などに自分が何者かがわかる状態で私の人格や書いたものを否定・批判するのは(正直、歓迎はしないが)、別にいいと思っている。女性なら、匿名でどんな悪口を言ってもらっても、少なくとも私は構わない。
言いたいことは多くない、とか言いながら、結構ありますね。
(1)に関しては、これも今後同じことを言いそうだが、人生観とまでは言わないが、考え方が大きく変わった。自分が昨日よりももっといい文章を書けるようになりたい、物書きとしてレベルアップしたい、とばかり考えていたのだが、3月11日を境に、こんな自分にも、人のために何かできることはないか、と、考えるようになった。ペンの力を利用したい。そうして利用するための力を強化しなければ、とも。
(2)は、震災後の対応を見て「間違いなく次の選挙では民主党が負けるだろうな」とか考えると、自然と浮かんできてしまうことだ。公職選挙法を改正して、ネットで選挙運動ができるようにすべきだと思っている。
(3)は、「白い恋人」の石屋製菓が「面白い恋人」の販売差し止めなどを求めて提訴したというニュースを見て、あらためて思った。賞味期限改ざんで世間を騒がせた石屋製菓は、自分の会社や製品のイメージがとっくにクリーンになったと思っているのだろうか。
「容疑者」に関しては、実際の裁判で使われていない言葉をわざわざメディアで流すのはどうか、と思っている。ただ、電話で警察を名乗りながら「容疑者」「重要参考人」などの言葉を使えば、そいつはオレオレ詐欺だと見分ける材料にはなる。
年老いた両親の介護帰省を繰り返すようになってから、オレオレ詐欺などをやる連中をますます許せなくなった。
(4)に関して、知り合いの弁護士と親戚の弁護士に相談し、なるほどその手があったかと思った(K、お前のことじゃないから安心しろ)。
「匿名」で他人を誹謗中傷する「男」には、先日、千葉や埼玉に現れた通り魔に通じる卑怯さを感じる。身長180センチ以上で茶髪で鼻にピアスをしたり眉毛を剃った男ばかりを襲う通り魔なんておらず、自分が危険な目にあわない弱者を狙う卑怯者ばかりだ。
長くなってしまった。
7カ月もここに何も書いていないにもかかわらず、「設定」のところでアクセス解析を見ると、毎日かなりの人が見てくれている。申し訳なかったと思う。
ツイッターでは毎日何かしらつぶやいている。ユーザー名は「akishima09」。
本名でフェイスブックをやっている人で、一度でも私に会ったことがある人や、共通の知人がいるなど間接的な知り合いの人は、ぜひ友達申請を。
春ごろから日常雑記的なことはツイッターでつぶやくようになり、140字しか入らないという短さもまたちょうどいいので、わざわざログインしてこれを書くのが面倒になってしまった。
しかも、「ネット競馬」で毎週土曜日に更新されるコラム「熱視点」が夏から始まり、もともとやっていた「週刊競馬ブック」の隔週連載エッセイ「競馬ことのは」と合わせると2週間に3度も日記的なものを書くようになったので、余計にこっちには手が回らなくなった。というか、忘れていた。
私は、もともと言いたいことがそんなに多いほうではないので、これからもこのブログは思い出したときにちょろっと書く、という感じになると思う。
また、ウェブ上のやりとりとしては匿名性を排除できる「フェイスブック」を、今秋の高校の同窓会の当番期となった旧友たちとの連絡などを含めてチェックするようになったので、ますますブログとの距離が遠のいてしまった。
さっき「言いたいことが多いほうではない」と書いたばかりだが、繰り返し言いたいことはいくつかある。繰り返すつもりはなくても、気がついたら同じことを言っている、という得意の「再放送劇場」になったりするかもしれない。
ということで、繰り返しそうなことを、いくつか。
あまり気持ちのよくない文章もあるので、ほんわかしたエッセイ的なものを期待している方は、この先を読まないでほしい。
(1)東日本大震災、原発事故について
私が何度か東北の被災地に行き、人々と話して感じたのは、多くの被災者が「傷にふれないでほしい」とは思わず、「大切なものを失った被災地の現状をきちんと知って、もっと関心を持ってほしい」と思っている、ということだ。
私のような仕事をしている人間にとって、今は、被災地や被災者(そして私の場合は被災馬をはじめとする被災動物も)のことを伝えるのは、すべてに優先させなければならないのかもしれない。
と、いつも思っているのだが、それをつづけるためには、まず自分がある程度余裕を持って食っていけるようにしなければならない(私の場合はたくさん書かなければならない)ので、被災地から足が遠のく時期もある。そのジレンマをずっと感じている。
放射能に関しても、胸を張れる定見を持てずにいる。だから、今後書くことにブレが生じるかもしれないが、とりあえずは自分の感覚に正直に、「自分はこれまでどおり線量が高いところにも取材に行く。放射能から逃げる人を肯定も否定もしないが、福島の物産展開催を阻止するような人間たちには疑問を投げかける」というスタンスで行きたい。
(2)選挙運動について
選挙カーで拡声器を使って公道で候補者の名を連呼していいのは基本的に候補者本人だけにしてもらいたい。あるいは2親等以内の家族まで、とするとか。
私は、主義主張を叫ぶのが悪いと言うつもりはない。ただ、候補者とは血のつながりのないオバチャンが、仕事中や授業中の人たちがたくさんいるなか、候補者の名を連呼しながらウロウロするのは、大人の良識としてやめてもらいたいと思っている。
駅前などのもともと騒がしいところで、決められた時間に街頭演説をするのはいいと思うし、実際、私も立ち止まって聴くこともある。
(3)被告と被告人について
刑事訴訟との「被告人」をマスコミで「○○被告」とし、起訴される前の「被疑者」を「○○容疑者」としているのを、司直が使っている言葉と同じに改めるべきだと思っている。
現状のままだと(特に日本は起訴された場合、有罪率が高いので)、民事訴訟の「被告」が、刑事訴訟の「被告人」、あるいは被告人がやがてそうみなされる「犯罪者」のようなものだという認識を広く与えてしまう。
メチャメチャな理屈で人を民事で訴えて「被告」にする者もいるのだから。
(4)ネット論客について
私は他人を批判する人が悪いと言うつもりはない。他人の批判、誹謗・中傷を「匿名」でやる「男」を嫌っているだけだ。繰り返す。私は安全なところに身を隠して「匿名」で批判精神にあふれた論客を気どる「男」を軽蔑している。
女性が身を守るため、正体を隠して意見を言うのはいいと思う。
であるから、職場の人間たちや家族、友人(ネット上ではなく現実での)などに自分が何者かがわかる状態で私の人格や書いたものを否定・批判するのは(正直、歓迎はしないが)、別にいいと思っている。女性なら、匿名でどんな悪口を言ってもらっても、少なくとも私は構わない。
言いたいことは多くない、とか言いながら、結構ありますね。
(1)に関しては、これも今後同じことを言いそうだが、人生観とまでは言わないが、考え方が大きく変わった。自分が昨日よりももっといい文章を書けるようになりたい、物書きとしてレベルアップしたい、とばかり考えていたのだが、3月11日を境に、こんな自分にも、人のために何かできることはないか、と、考えるようになった。ペンの力を利用したい。そうして利用するための力を強化しなければ、とも。
(2)は、震災後の対応を見て「間違いなく次の選挙では民主党が負けるだろうな」とか考えると、自然と浮かんできてしまうことだ。公職選挙法を改正して、ネットで選挙運動ができるようにすべきだと思っている。
(3)は、「白い恋人」の石屋製菓が「面白い恋人」の販売差し止めなどを求めて提訴したというニュースを見て、あらためて思った。賞味期限改ざんで世間を騒がせた石屋製菓は、自分の会社や製品のイメージがとっくにクリーンになったと思っているのだろうか。
「容疑者」に関しては、実際の裁判で使われていない言葉をわざわざメディアで流すのはどうか、と思っている。ただ、電話で警察を名乗りながら「容疑者」「重要参考人」などの言葉を使えば、そいつはオレオレ詐欺だと見分ける材料にはなる。
年老いた両親の介護帰省を繰り返すようになってから、オレオレ詐欺などをやる連中をますます許せなくなった。
(4)に関して、知り合いの弁護士と親戚の弁護士に相談し、なるほどその手があったかと思った(K、お前のことじゃないから安心しろ)。
「匿名」で他人を誹謗中傷する「男」には、先日、千葉や埼玉に現れた通り魔に通じる卑怯さを感じる。身長180センチ以上で茶髪で鼻にピアスをしたり眉毛を剃った男ばかりを襲う通り魔なんておらず、自分が危険な目にあわない弱者を狙う卑怯者ばかりだ。
長くなってしまった。
7カ月もここに何も書いていないにもかかわらず、「設定」のところでアクセス解析を見ると、毎日かなりの人が見てくれている。申し訳なかったと思う。
ツイッターでは毎日何かしらつぶやいている。ユーザー名は「akishima09」。
本名でフェイスブックをやっている人で、一度でも私に会ったことがある人や、共通の知人がいるなど間接的な知り合いの人は、ぜひ友達申請を。
by akihiro_shimada
| 2011-12-09 23:53
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