2008年 11月 25日
マイルCSの日 |
3000メートルの菊花賞の次走が、距離が一気に短縮されるここだった。ペースに戸惑うかと思いきや、あの速い流れのなかでも道中は掛かり加減だった。
私は、スマイルを曳いている芝崎助手と梅沢厩務員と一緒にレースを観戦した。手応え充分のまま直線に入ったので、喉が痛くなるまで叫んでしまった。
結果は11着だったが、菊花賞とちがって競馬ができたのは収穫だった。勝ち馬とのタイム差はコンマ6秒。自身、上がり34秒9の脚を使っていた。
この日、残念なことがあった。第5レースの新馬戦で騎乗馬が骨折、転倒したため武豊騎手が落馬し、右尺骨骨幹部骨折と診断された。競馬場の診療所から病院にむかった武騎手は、この日、マイルCSを含むその後のすべてのレースの騎乗をとりやめた。翌日の京都競馬での騎乗予定馬も、すべてほかの騎手に乗り替わった。
病院にむかう前、心配そうに見守る新聞記者のひとりに、
「もう、コメントなんてせんでええから、早く病院に行きや」
と言われた武騎手だが、そこで立ち止まり、
「しばらく乗れなくなってしまいますが、復帰したらまた頑張ります」
と、プレートで固定した右前腕を浮かせたまま話してから、バレットが運転するクルマに乗り込んだ。
全治にどのくらいかかるかはわからないようだ。
折れたのは、右手首と肘の間の、小指側の細い骨。不幸中の幸いだったのは、複雑な折れ方ではなく、単純な骨折だったことだが、かなり痛みがあり、食事もすべて左手でするしかないという。
全治3~6カ月と診断された骨盤骨折のときも、わずか2カ月弱のうちに復帰した彼のことだ。無理せず、しっかり治療しながらも、早い時期に復帰して、また華麗な騎乗フォームを見せてくれることを期待したい。
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by akihiro_shimada
| 2008-11-25 20:51
| 競馬